高力ボルトのQ&A | ●設計編 | ●施工編 | ●試験・検査編 | ![]()
Q:高力TCボルトの規格は何ですか
A:日本工業規格(JIS)ではなく、日本鋼構造協会規格と、日本道路協会規格を満足する(株)NSボルテンのトルシア形
高力ボルト規格です。
Q:高力TCボルトは、何故JIS認定品にならないのですか
A:JISの基本は、広範な分野において使用される工業製品に対して、規格化するのが基本です。
建築、橋梁主体に使用されるトルシア形ボルトは、その意味でJIS規格化されないでいます。
Q:高力TCボルトの大臣認定番号を教えて下さい
A:国土交通大臣認定(大阪工場:MBLT−0052 国住指第1669号、行橋工場:MBLT−9010 国住指第286号)です。
詳しくは、弊社ホームページの「製品紹介」をご覧下さい。また、ご入用であれば、認定書の写しをお送りします。
※認定書(PDF形式)を閲覧・ダウンロードされる方は、こちらから
認定番号一覧表のページ
Q:高力ボルト材はJIS規格のどの材料に相当しますか
A:高力ボルトのJIS規格には、材料規定はありません。製造メーカが選定した材料を使用しています。
低炭素ボロン鋼が一般的に使用されています
Q:トルシア形の溶融亜鉛めっきボルトは、何故ないのですか
A:トルシア形ボルトではトルク法で締め付けるため、トルク係数により軸力が変動します。
溶融亜鉛めっきを施すと、めっきの付着条件などによりトルク係数値が変動するため、トルク法による締め付けには
適していないので、トルシア形は実用化されておりません。また、ピンテール部にめっきが付着するため、専用締付け
レンチのソケットに挿入し難いことも理由です。
Q:JIS認証番号を教えて下さい
A:摩擦接合用高力六角ボルト・六角ナット・平座金のセット(JIS B1186) :QA0808003
六角ボルト(JIS B1180) :QA0808002
詳しくは、弊社ホームページの「製品紹介」をご覧下さい。
なお、旧工業標準化法に基づく「日本工業規格(JIS)表示認定」は、2008年9月30日をもって廃止されました。
Q:高力六角ボルトの製品検査証明書にJIS表示がないのはどうしてですか
A:等級F10TがJIS規格を意味しています。
Q:製造ロット、セットロットとはどんなことですか
A:材料溶鋼番号、ボルト径、長さ、、製造機械、製造時期など、製品のトレーサビリティのために、区分・分類し、番号を
つけたある数量の製品群を製造ロットまたはセットロットといいます。
Q:ナットの硬さは95HRB〜35HRCとなっているがHRBとHRCはどう違うのですか
A:硬い物を測定するにはHRC(ロックウェルCスケール)硬さを適用しますが、柔らかい物にはHRC硬さは適しません。
その場合にはHRB(ロックウェルBスケール)硬さを適用します。95HRBは16HRCに相当します。
ちなみに適用範囲は、HRC20〜68、HRB41〜100となっています。
Q:TCボルト軸力の基準値はいくらですか
A:橋梁用と建築用で異なります。下限値は同じ、上限値は異なります。
下限値は,設計軸力より1σ 程度高め。上限値は、ボルト破断荷重以下に設定しています。
Q:ハイテンボルトの締め付け軸力はいくらですか
A:一般的には設計軸力の1.1倍です。設計軸力(F10Tの場合)は、次の式で算定されます。
N=0.75 × σy × Ae (ここで、σy:耐力、Ae:有効断面積)
Q:F10T M22の許容すべり耐力はいくらですか
A:(建築の場合)一面せん断時、長期57KN。ベースは150N/mm2です。
Q:ボルトの最大せん断応力(ピン接合の場合)はいくらですか
A:最大せん断力 τ = σt / √3 で計算してください。 (ここで、σt:ボルト引張強さ)
Q:ボルト締め付け一群のなかで、六角ボルトとTCボルトが混在する場合、問題がありますか
A:導入張力が同じレベルであれば、問題ありません。
Q:ボルトの有効断面積はいくらですか
A:サイズによって異なりますので、サイズをお教えください。
M16〜M24のねじ有効断面積(JIS B1082による)は以下の通りです。
| ボルト径 | ピッチ (mm) |
有効断面積 (mm2) |
| M16 | 2 | 157 |
| M20 | 2.5 | 245 |
| M22 | 2.5 | 303 |
| M24 | 3 | 353 |
Q:太径ボルト、ナット、座金の寸法を教えて下さい
A:サイズによって異なりますので、サイズをお教えください。
Q:長孔の場合のすべり係数の計算式はありますか
A:計算式はありません。軸力の伝達範囲は、ボルト径の4倍程度です。
なお、長孔の場合は、カバー座金を使用することを推奨します。
Q:溶融亜鉛めっき高力ボルトの耐用年数はどれほどですか保証年数はどうですか
A:耐用年数については日本溶融亜鉛鍍金協会による調査データをお送りします。
但し目安であって使用環境により変動し、ボルトメーカーとしては保証できるものではありません。
めっきの付着量は大事な指標であり、出荷時に保証しています。
Q:トルク係数値はどうやって算出しますか
A:ボルトの締め付け時に、ナットを回転するために必要なトルクに関する係数で、次式(k)で計算される無次元の値です。
T=kdN の関係式より、 k=T/dN
ここで、T:トルク(N・m)、d:ボルト公称径(mm)、N:締め付け軸力(kN:キロニュートン)
Q:高力TCボルトの締め付けトルクはいくらですか
A:トルシア形高力ボルトでは、締め付けトルクを測定、管理する必要はありません。
ボルトメーカーで軸力試験した時のトルク値(単位:N・m)は、製品検査証明書に記載されていますので、ご覧下さい。
Q:高力六角ボルトの締め付けトルクはいくらで良いですか
A:製品検査成績表にはトルク係数を記載しています。
トルク値はT=kdNの式で計算されます。 (k:トルク係数、 d:ボルト公称径、 N:締め付け軸力)
建築ではナット回転法のほうが締め付け易く、通常ナット回転法で管理されています。
Q:現場受け入れ検査用のサイズを教えて下さい
A:M16×75、M20×80、M22×85、M24×90を標準長さとしています。
Q:高力ボルトの検査項目と、抜き取り数量についてはどうなっていますか
A:JIS B1186及びJIS Z9003に基づき、実施しています。
Q:高力TCボルトの締め付け後の検査はどうしたらよいですか
A:JASS6建築工事標準仕様書鉄骨工事の「締め付け後の検査」に記載されていますので、ご覧下さい。
Q:高力六角ボルトの締め付け後の検査方法はどうしたら良いですか
A:JASS6建築工事標準仕様書鉄骨工事の「締め付け後の検査」に記載されていますので、ご覧下さい。
Q:外気温0℃の時に、高力ボルトを締め付けてもよいですか
A:鉄骨の摩擦面の管理が通常通りで、施工時に軸力が確認できれば問題ありません
Q:共回りをするが、どうしてですか
A:一次締めの段階で共回りしないように、しっかり締めてください
Q:高力TCボルト締め付け時、座金が回転した場合の軸力はどうなっていますか
A:一般的に低くなります。軸廻りの場合は、高くなります。
Q:高力ボルトを頭側から締め付ける場合の注意点を教えて下さい
A:トルク法で頭側から締め付ける場合は、トルク係数値が異なるので、トルク係数値をチェックして下さい。回転法で
締め付ければ便利です。
Q:TCボルト締め付け不可の場合はどうしたらよいですか
A:六角ボルトに変更してナット回転法で締め付けて下さい。
Q:高温にさらされた高力ボルトについては、どう考えたらよいですか
A:高力ボルトの温度が300℃以上になると導入軸力が急激に低下し、継ぎ手耐力の低下が発生しますので、
そのボルトは使用しないで下さい。(新しいボルトに差替えてください)
Q:長期保管の高力ボルトの再検査については、どう考えたら良いですか
A:当社としては,製造後1年は問題無いと考えています。再検査の項目は,軸力・トルク係数値のみでよいと考えます。
Q:ボルトの現場受入検査費用はいくらですか
A:高力ボルト検査(株)の規定により、基本料金として4万円/サイズとなっています。
Q:施工ロットとはどういうことですか
A:「建築工事標準仕様書JASS6鉄骨工事」によれば、
(高力六角ボルト)
・トルクコントロール法:ボルトの呼び径ごとにトルク係数値がほぼ同一のロットをまとめて1施工ロットとする。
・ナット回転法:それらの施工ロットから代表1ロットを選び、5セットのボルトを任意に取り出して試験ボルトとする。
実接合部に対応する適切な厚さの鋼板を、締め付け作業に用いるボルト5本以上で締め付けて、ナットの回転量を
目視によって調べて、すべてのボルトでほぼ同様の回転量が得られることを確認する。
(トルシア形高力ボルト)
・メーカーおよび呼び径ごとに代表ロットを定め、それらのロットから5セットのボルト、ナット、座金を任意に取り出し、
軸力計に締め付けて導入張力確認のための試験を行う。
となっています。
Q:溶融亜鉛めっきボルトの施工管理技術者、技能者の資格はどうすれば取得できますか
A:溶融亜鉛めっき技術協会に申請してください。
Q:溶融亜鉛めっきボルトの現場受け入れ検査において軸力計を使用し、ナットの回転角度を調べたが、それでよいですか
A:部材の締め付けと軸力計では、ばね定数が異なるため、同じ軸力で締め付けてもナットの回転角度は異なります。
めっきボルトの締め付けは、ナット回転法で管理することになっており、軸力の試験は行わなくても良いことになって
います。
Q:溶融亜鉛めっきのすべり試験の摩擦面に薬剤を塗りすぎ、白くなってしまった。どうすればよいですか。
A:白くなりすぎるとすべり係数が低下しやすい。軽く塗る程度で十分です。
Q:溶融亜鉛めっきボルトのすべり試験で、24時間前に締め付けるのは、何故ですか
A:締め付け直後では、めっき面のなじみなどによりボルト軸力が安定していないので、一般に24時間経過してから
確認試験をしています。
Q:すべり試験費用、所要時間を教えて下さい
A:すべり試験費用は、通常試験では1万円/体、歪みゲージ付きでは2万円/体となっています。
試験時間は、通常試験では、締め付け、すべり試験で約20分/体です。
歪みゲージ付き試験では、ゲージ取り付けのための事前作業に時間を必要とします。
Q:すべり試験で試験体を引っ張る速度の規定はありますか
A:JIS金属材料の引っ張り試験方法に準じて試験しています。
Q:立会い検査の所要時間は、どれくらいですか
A:立会い検査対象のロット数、検査内容などによって所要時間は異なります。
Q:ボルト入り数(梱包数量)、重量(セット単重)を教えて下さい
A:カタログに記載していますが、お手元になければお送りします。
なお、製品カタログ(PDF)及び入り数は弊社ホームページの「製品紹介」をご覧下さい。
※ボルト入り数は、こちらから
ボルト入り数のページ
Q:NSボルテンの所在地の地図を送って下さい。
A:弊社ホームページの「所在地」をご覧下さい。
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